デースケドガーに関する考察その1 デースケドガーの歴史① | FOOLS GOLD 

デースケドガーに関する考察その1 デースケドガーの歴史①



 デースケドガーの歴史を紐解くには、まずカードの歴史について語らねばならない。16世紀の大航海時代、ヨーロッパ人は新世界を目指し嵐の中を突き進んだ。船員にとってその日々は毎日がアドベンチャーであった、のではなく、特別不運に見舞われない限りは、実際は来る日も来る日も凪で平坦なとても退屈な人生の一時期であった。

 ヨーロッパからアフリカまで地中海を縦断する間、ある船員が退屈しのぎに考え出したのがカード(トランプ)の始まりであった。当時、長期間にわたって航海する場合は船員の中に必ず占い師がいて、船長、医師、書記に継いで重用なポストを担っていた。占い師によって使用する道具は様々であったが、タロットカードが一番多かったようだ。
〔他には水晶玉・数珠・ダウジング・六星占術・おっぱい等が当時、地中海を望む南ヨーロッパで流行していたとされる-民明書房館「大航海時代」より-〕

 占い師もだいたいはひまなので(地中海を縦断している間は、おおむね楽な航海なので、あまり占いの出番がない。)退屈でしょうがない。そこで自分の商売道具でひまを潰すことを考える。最初はゲームというより手品に近いものであった。占い師は退屈しのぎに船員にむかってスペイン語で「注目」という意味の「Tei Geana Nya!」という掛け声とともにカードを曲げたり、切ったり、また繋げたり、口からでろでろでろと出すふりをしたりしていた。
だけど他の船員もばかじゃない。毎日「Tei Geana Nya!」を聞かされれば飽きてくる。そのうちタロットカードで遊ぶやつらが出てくる。最初は単にあてっこだった。相手のカードがどんなカードかを当てたほうが勝ちという実にシンプルなものであった。カードゲームの始まりである。

 永い間航海をしてアフリカの地に降り立ったヨーロッパ人は最初落胆したにちがいない。ただ暑いだけのなにもない土地に思えたからだ。退屈な生活がやっと終わると思っていたら目の前にあるのは砂だらけ。海のほうが時々嵐になる分だけまだ刺激的だ。そして船長は西の方に緑豊かな土地があるのに気付く。オアシスだ。

 アフリカに移住したヨーロッパ人が最初にしたことは、そのオアシスに居付き、港を造り、町を整備することであった。ホントは退屈な航海にまた出るくらいなら、一所懸命に働いた方が幾分かましだったからにほかならない。そのオアシスがカサブランカ-モロッコの首都-である。

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