デースケドガーに関する考察その1 デースケドガーの歴史③ | FOOLS GOLD 

デースケドガーに関する考察その1 デースケドガーの歴史③

 

 スペイン人の次にカサブランカにやって来たのは英国人であった。英国人の多くはこの町で休息し、また更なる未開の地・希望峰を目指し大西洋を大陸沿いに南下していった。多くの英国人にとって、”RAVE”も”E”もないこの土地は退屈に思えたのだ。ただカサブランカの地に残る英国人もいた。彼らはスペイン人と同じように永い航海にうんざりして残ったのではない。カサブランカという土地が気に入ったわけでもなく、この地にあるカジノに魅了されたわけでもなく、ましてやこの地に「ハシエンダ」をつくろうと留まったのではない。もう、とてつもなくサッカーがしたかったのだ。
 だってすぐに出航したら、今度はいつサッカーができるかわからないだろ?-当時のタイムカプセルから見つかったある英国人航海士の日誌にはそう記述されていた。
 さて、残った英国人はまずスペイン人と北アフリカの原住民にサッカーを教えた。それまでのサッカーは人数も決まっていなく、とにかくボールを相手のゴールライン(サイドラインは無く端から端まで全てゴールだった)に押し込めば1点という乱暴なルールだった。ただこのルールだと人数の少ない英国人が圧倒的に不利なので、ルールを少し改竄し、試合は11人で行い、またサイドラインというものを授けピッチを囲うことにした。近代サッカーの原型がこうして生まれたのである。
 英国人チーム(マッドチェスターユナイテッド)とスペイン人チーム(レアルカサブランカ)と北アフリカ人チーム(アフロ軍曹)で闘い、シーズン初めは英国人チーム(マッドチェスターユナイテド)が圧勝であった。しかし、スペイン人チーム(レアルカサブランカ)と北アフリカ人チーム(アフロ軍曹)も徐々に力を付け、当時のFIFAランキングこそ差はあれど、英国人チーム(マッドチェスターユナイテッド)を脅かすようになった。
 「いつかランキングでも抜かれるなと俺は思ったね。」前述したタイムカプセルから見つかった英国人航海士の日誌にはそう述懐されている。
 「だって俺たちと試合するとき、最初の頃、やつらの(試合中の)掛け声は『Dagger! Dagger!』しかなかったんだぜ。それがいまじゃ試合中の半分くらいは『Dayskit! Dayskit!』だもんなあ。まいるぜ。えっ?『Dagger』と『Dayskit』はどういう意味かだって?いやあアフロ軍曹のやつらの言葉さぁ。おれも確実には言えないんだけど、『Dagger』は『戻れ』とか『後ろだ』とかの意味だね。『Dayskit』は『攻めろ』とか『前へ』だな。やだなぁ。それくらい調べてから聞いてくれよ。まあアクセントは俺たち英国人には難しいけどね。
 その日誌を読むとそのうち北アフリカ人チーム(アフロ軍曹)だけでなく英国人チーム(マッドチェスターユナイテッド)とスペイン人チーム(レアルカサブランカ)もサッカーの試合中の掛け声で『Dayskit』と『Dagger』と叫ぶようになり、さらに日常生活でも使うようになったようだ。いわばカサブランカ語になったとも言えるだろう。


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