デースケドガーに関する考察その3 世界分布図と東京アンダーグラウンド | FOOLS GOLD 

デースケドガーに関する考察その3 世界分布図と東京アンダーグラウンド

 

19世紀末から20世紀初頭にかけてデースケドガーは世界中に広がり、世界のカジノで最も愛されるゲームとなった。ここ日本でも、キングオブカードゲームのバカラと、古来日本の博徒に一番愛されてきた「手本引き」を合わせたようなゲームは大変に人気がでた。
しかし、第2次世界大戦前にナチスドイツと日本の満州における軍部がデースケドガーを利用し、権力を拡大していった負の歴史よりデースケドガーは戦後急速に廃れることとなった。今、アメリカとヨーロッパのカジノでこのゲームをできることはまずない。今では、発祥の地であるカサブランカなどの北アフリカの街と中東の国々だけである。そして東京の裏カジノ。君や僕では簡単に入れないVIP級の会員制カジノだ。
デースケドガーは本来駆け引きを駆使した陽気なゲームであった。そこに今ある残虐性を吹き込んだのは日本人である。日中戦争時に軍部は、このゲームを元に様々な実験を行った。デースケドガーを題材にすることで、人間は色々な思考体系、駆け引き、哀願、そして諦めを表明する。その緊急時の思考体系を理論として構築すべく旧日本軍は実験を重ねた。その実験によって多くの中国人が発狂し、あるいは死に至った。(そして日本人も。実際にこの実験でほぼ同人数の日本人が亡くなっている。)

東京アンダーグラウンドで繰り広げられる世界は、表に生活の基盤を置く普通の人々にとっては、時に不可思議に思える。カードゲームに大金を賭ける。これは理解できないわけでもない。カードゲームに精神と生命を賭ける。これは理解できない。だが実際にそこでは日々精神や命をすり減らしている人々がいるのである。そのヒリヒリとした賭場の空気に逝かれた男たちが。

そして時には女も。


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