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閑話休題2

キッキセレクションVol.2です。ホントは同じアーティストでも別の曲の方が好きだったりするのだけど、なかなかそのタイトルに沿う記事が書きづらい。そんなわけで、こういう選曲になりました。なんか単純に好きなアーティストやアルバムの紹介ブログにしようか悩み中です。


1 青空 
THE BLUE HEARTS

前に80年代のロックシーンの不毛性について書いたけれども、ゴメンナサイ。僕、ウソついとりました。80年代にはブルーハーツがありました。ブルーハーツはうれしい事に70年代にも90年代にもいません。彼らの正しさは圧倒的でした。今までの予定調和な世界、そして強固な資本主義の中の社会のヒズミに対し、力強く「負けるな」と叫びました。ヒロトはリスナーに全信頼を要求していたし、もちろん僕たちもそれに応えました。これだけ力を持ったアーティスト、またリスナーから信頼されているアーティストというものを僕は他に知りません。せいぜい一時期のアオシスくらいではないだろうか?

僕が将来、NMEだか、ローリングストーンの編集長になって、ロック史上最重要アーティストを決める機会があったら、独断と偏見でブルハにしますね。絶対。(好きなバンドとかだと、ちょっと違う選択になるけどね。)※ビートルズとストーンズはおいといて。


2 Train-Train
THE BLUE HEARTS

ブルハの中で僕が一番好きな曲はもちろん「リンダ リンダ」で2番が「人にやさしく」です。「リンダ リンダ」はカラオケで誰が歌っても(きらいなやつが歌っても)涙がでそうになります。TRAIN-TRAINにはあまり興味がありません。


3 Space Oddity
DAVID BOWIE

ボウイの最初のヒット曲。パンドラさんが言及していたけど、トム少佐は実はジャンキーだったのです。でも僕はこう思います。トム少佐はジャンキーではありません。ボウイはきっとトム少佐がかわいそうになったのだと思います。地球管制塔(現実)と宇宙(精神)の乖離に悩むトム少佐。「君は単に病気だったのだよ。もう悩まなくていいよ」
過去の自分をあたたかく見ている。そんな気がします。


4 1999
PLINCE

80年代を通して一番刺激的なアーティスト。
(なんだか、こういういいまわし好きだな、オレ。)
殿下はデビューしてから今まで、紆余曲折あったけど(突然改名したり自分を殺してしまったり)この頃はすごく幸せそうなカンジがする。ウェンディだかリサだかと掛け合いマンザイみたいに始まるこの曲もとてもチャーミング。


5 世界の終わり
thee michelle gun elephant

昔、彼らがDJするラジオを聞いていた時、ギターウルフの話題をしていて(その頃、ギターウルフがでてきたばかりだった。)アベやその他は「オレはギターミッシェル。オレはドラムミッシェル。オレはベースミッシェル」とマネしたら、チバだけ「それじゃ、オレはミッシェルチバだ」と喋っていたのが印象的。
あと同じ番組でうちのすぐ近所にあるラーメン屋をボロクソに叩いていた。そんなわけかそのラーメン屋ははやっていない。でもツブれずに残っているけど。


6 Animal Nitrate
SUEDE

最初のアルバムは大好き。ブレッド(ボーカル)とバーナード(ギター)のからみがエロティック。バーナードが脱退してから、アルバムは買ったけどあまり熱心に聞いていない。


7 I Am The Resurrection
THE STONE ROSES

ローゼズについてはいつかまとめて語りたいと思います。


8 PARANOID ANDLOIDO
RADIOHEAD

転調しまくりの問題作。
この曲のPVはちょっと不思議なアニメ。
何度聞いても飽きない。


9 LUCKY
SUPERCAR

YOKOさん。ごめんなさい。僕はラッキーというとスーパーカーです。まあレディヘの曲は他にエントリーしているのでいいでしょう。僕は大勢でカラオケ行くと必ずこの曲を一緒に歌ってくれる娘を探すのだけど、誰も知らない。唯一、昔、うちの嫁さんと歌っただけ。
さみしい。.....o72


10 大怪我〔ILL JOINT STINKBOX〕
BUDDHA BRAND

僕はそんなに詳しくないのだけれども、日本のヒップホップ界の草分け的存在なのかな?他にもいるだろうけど、一般人(コアなヒップホップファン以外)に対して、最初に響いたのは「人間発電所」とこの曲だと思う。リップスライムも新しいアルバムでこの曲をサンプリングしていた。


11 Midnight Rambler
THE ROLLING STONES

ノーコメント 


12 Like A Rolling Stone
BOB DYLAN

ローリングストーン誌がこの50年(だっけ?)のベスト1に選んでいた。
たしかポールウェラーもディランマンセーなひとり。


13 I Still Haven’t Found What I’m Looking For.
U2

ロックバンドを評価する際に重用なファクターの一つに誠実さがあるのではないか?
このバンドはNO.1誠実バンドだ。


14 風に吹かれて
BOB DYLAN

英語の唄で最初にそらで歌詞を覚えたのは、この唄か「カリフォルニアガールズ」
良い唄はたいてい歌詞で使われている単語が単純なのであります。


風に吹かれて

その答えは、友よ。答えは風の中にある。


思えば、永い間、僕はずっと風の中を歩いてきた気がする。
探している答えは見つからない。
それでもディランは唄う。
わかったよ。
まだまだ探したりないというのだろう。
がんばって生き抜くよ

I Still Haven’t Found What I’m Looking For.

さがしものはなんですか♪
みつけにくいものですか♪

僕の探しものは僕自身です。
僕が僕自身と乖離し始めたのはいつ頃だったのでしょうか?
わかりません。
いつからか僕は僕であることに違和感を持つようにないました。
もう少し正確に言うと、僕を取り囲む環境に違和感を覚えました。
ここは僕のための場所ではない、と。
でも僕のための場所ってどこにあるの?
ホントにあるの?

Like A Rolling Stone

その老舗のロッククラブは新宿2丁目にある。
もう少し奥に入れば、完全に怪しい魅惑の世界が繰り広げ、カバちゃんやら、水野さんやら、風間さんやらが、くんずほつれつする世界。
でも僕らが行くのはその路地の入り口まで。


学生の頃、よく(といっても月に2回くらい)ローリングストーンに遊びにいった。
地下1階にあって、飲み代が安く(最初に1杯頼めば、好きなだけいられる。たいてい行く前に居酒屋か安いBARで飲んで、22:00くらいから店に入るのが普通)体力さえあれば朝まで遊んでいられる。
お店の大きさは20hbくらい。踊れる?スペースは4hbくらい。
お店の名前から想像するに流れる曲はストーンズばかりかというとそうでもない。せいぜい1日2曲くらいで、ほとんどの曲はリアルタイムで流行っているロックだ。
そしてヒット曲が流れると皆で窮屈なスペースで文字通りおしくらマンジュウをする。

僕の記憶では、そのころ一番の盛りあがりは、ニルバナのティーンスピリツかレッチリのギブラウエイ。どちらもたいてい1日に2回くらいかかり、ピークのAM2時頃に回されもしたら、必ずケンカが起こる。なんせスペースのないところで跳ねまくりだの、モッシュだの、ダイブだの、ぶちかましだのするので(ウソです。そこまではエキサイトしてない)あぶなくてしょうがない。僕はこの2曲が流れたら逃げることにしていた。もちろん曲自体は大好きなので、空いていれば踊るけどね。

各テーブルにはリクエストカードとえんぴつが置いてある。僕は必ず最初にリクエストする曲があって、それはこのブログのタイトルにもなっている。
1枚のカードに2曲書けるので、もう一曲はNEW ORDERの「Blue Monday」かSTOOGESの「I Wanna Be Your Dog」をリクエスト。他にもいっぱい書きまくる。



無我夢中で踊る僕
そうしてまた朝日は昇る
話はこのパースの頭に戻る♪



一度、2丁目の奥の方にあるコンビニに行った。コンビニといっても、やっぱり土地柄、大人のおもちゃとかコンドームとか売っている。そこには、15才くらいから二十才くらいの男の子が4人立ち読みをしていて、みな見事に一目見てあっちの人だなとわかった。かっこはいたって普通なのだけれども、みんなまつ毛が長く、肌が白い。そしてひょろりとしている。
あるいは、あなたはこう思うかもしれない。それだけで4人ともホモだと決め付けるのは行き過ぎだろうと。いくら2丁目でもコンビニのお客全員がホモなんてありえないと。
でも僕は100%確信している。
彼たちは皆ホモだ。
だってみんな立ち読みしていたのは「サブ」だったから。

Midnight Rambler

夏の夜。

子供の頃なら、草の匂いをかいだ。
あれから3万光年の時を経て、
夏の夜。
僕が立っているのは、排気ガスの喧騒のなか、
空には、様々な原語で書かれたネオン。
ブレードランナーより一歩進んだ世界。

宮増坂を上って青山へ、
ブルーという名のクラブがあったけ。
今でもあるのかしら。
岡本太郎を左に見て、青学を右に見て。

青山から西麻布へ。
ここにはイエローがあった。
また色だ。
そーいえば、僕の記憶にある中で、一番スゴかったクラブといえば
ゴールドだ。
経営者が一緒だったりして。

そして六本木交差点。
日本で一番暑い場所のひとつ。
(単に温度がだよ。ビルと高速道路に囲まれて、
タクシーの排気ガスで充満している。)
学生時代の思い出。
あの頃のみんなは何しているかしら?

交差点を神谷町のほうに少し行くとガスパニック。
古いロックが多く流れる。ビール代だけで時間がつぶせる。
ローリングストーンズ 「Midnight Rambler」
今日の僕の唄。



大怪我〔ILL JOINT STINK BOX〕

続き。

1日空けて次にミリオンゴッドを打った時は10K程負けたのだが、その次の日は100K勝ちだった。この3回で収支510Kの勝ち!なんかプロのスロッターになれるんでない、オレ。

でもやっぱり世の中甘くない。それからは勝率15%くらいで、平均1日の収支はマイナス50K。あっという間に大勝した分もなくなり、さらに貯金も使い込み、さらに消費者金融のお世話になり、さらに、さらに、さらに。

聞くも涙、話すも涙の物語。

Lucky

僕にもこんな幸運が、というお話し。

実はそれこそが不幸への呼び水だったのだけれども。

営業マンには多かれ少なかれ空き時間とういものが必ずある。例えば出先で次の打ち合わせまで1時間30分。自社に戻っても意味がない。そして得意先の担当もいない。そんな時普通の営業マンは、喫茶店で打ち合わせの準備をしたり本を読んだり、パチンコをしたりする。そして僕も普通の営業マンなので、よくパチスロをした。最初はこづかい程度の勝ち負け-勝っても負けても10Kくらい-で遊んでいた。だけどある日「ミリオンゴッド」という機種に手を出してみた。

「ミリオンゴッド」は史上NO.1の脳汁機(1/1の記事参照)だ。まずリーチの時の音が他と違う。単に金属音で「キン♪キン♪」と鳴る。そのカンジは脳みそにのみを打ち突かれたみたいに刺激的だ。そしてまず揃わない。他の機種の何倍も揃わない。普通ならこんな機種は誰も手を出さない。だけどもし、何かの間違えで数字が揃ってしまったとする(奇数のみ、偶数はダメ)その時、きみはこの機種の魔力を知ることになる。まずファンファーレがなる。競馬の発走前のアレだ。うん。とてもダサイ。そしてベットボタンを叩く。ガシャン!! ゲートが開く音だ。このガシャン!!が頭に響く時、きみの脳汁はじゅるじゅるっ(ぴゅーぴゅーかもしれない。個人差があるのだろうか?)と音をたてているはずだ。そして一度揃えば何回も連荘することが多い。「キン♪キン♪、キン! パッパラパーッパーラーラーラー♪ ガシャン!! →AT消化→キン♪キン♪キン! 」この幸福のループ。うーん。シャブ喰ってるってこんなカンジ?

そしてある日のこと。僕にこの幸運が訪れた。しかも昼の12:00にはじめ投資金額たった3K。途中プレミアムゴッド(確率8000分の1、1撃10万円になる)をはさんで18:00まで脳汁を耳から出しっぱなし。中耳炎になるかと思った。正直、早く会社に戻ってやることあんのに~、もう、連荘しなくていいよ、と贅沢な祈りを捧げ、ジリジリしていた。
その日は、コイン21000枚、収支420Kの儲けでした。マンモスらっぴー。





Paranoid Android

80年代初頭にティーンエイジャーだった人なら、きっと「POPEYE」だの「HDP」といった情報誌に少なからず毒されたことと思う。70年代の若者が無意味にマルクスかフロイトに傾倒したのと同じように、80年代の若者はこの「POPEYE」(以後P誌。ストレートに言うのはとても恥ずかしい)か「宝島」を読んでいた。理由は共通している。女にモテたいからだ。(宝島を読む理由はちょっと違うけど、そこはおいといて)
僕も同じ理由でこのP誌を16才くらいの時、毎回購入して、せっせと男を磨くべく(早く童貞を卒業したいと)努力していた。

P誌の記事では、よく人の性格とかタイプを2分割してカテゴライズしていた。「しょうゆ顔・ソース顔」「農耕型・狩猟型」そしてAは「IN」「いけてる」「トレンド」「NOW」「イマイ」Bは「OUT」「いけてない」「トレンディーじゃない」等々。ティーンエイジャーをだまくらかして購読させるために使った手法の一つだ。そして数ある2分割方式のなかで一番力をもったのが、「スキゾ」と「パラノ」だったと思う。もともと「構造と力」の浅田彰が「逃走論」で唱えていた思想なのだけど、P誌という媒体を経て、おもいっきり若者(ティーンエイジャーから大学生まで)に広まった。そこで浅田は「パラノからスキゾへ」と唱えている。要するに、留まらずに動け、逃げろ、ということだ。浅田本人は京大の教授とかでとてもスキゾとはいえないくせに。

そして、僕も成人し、大学を卒業し、社会人になり、結婚し、マンションも買い、子供も生まれ、留まる人生を過ごしてきた。ついこのあいだまで。

今、僕はスキゾキッズだ。キッズではないけれども、スキゾキッズだ。僕が会社と家庭から逃亡して、既に1ヶ月を超えた。もう留まることはできないだろう。自分の場所はもうないだろう。僕はパラノイド・アンドロイドではない。スキゾだ。

浅田さん。あんたの思想の実行者がここにいるよ。僕が社会人として不適格者なのは、そして人間として不良品なのは、1%くらいあんたの思想の所為だよ。たぶん。きっと。





I Am The Resurrection

雲が流れているとほっとします。
誰かの祈りを聴けば感謝します。
それがユリアならなおさら。

Animal Nitrate

きみは脳汁の出し方を知っているか?正確な名称はアドレナリンだかドーパミンだかエンドルフィンだか忘れたけどようするに脳汁だ。出す方法は様々だ。人によってそれはスポーツであったり、恋であったり、あるいはドラッグの力を借りる人もいるだろう。だけどもう少し気軽に脳汁を出す方法がある。さらに運が良ければお金も儲かる。
パチスロだ。

だけど何でもいいわけではない。脳汁を出す機種というものがある。そのタイプの最強機は悪名高き「ミリオンゴッド」であるのに異論はないであろう。この機種についてはまた別の機会に。今回は脳汁機(今、名付けました)の先駆者である「獣王」について話したい。

「獣王」で画期的だったのは(つまり脳汁機たりえたのは)サバチャンというシステムを確立したことではない。もっと単純にサバチャン中のサウンド、音こそが我々スロッターの自我を揺さぶり、脳みそに電気信号・パルスを送り込んだのだ。「デッデデッデッデッデッデデッデッデッデッデデ タラタタタッタタラッタッター ターラッター」このサバチャンサウンドが世を席巻したとき、僕もやられてしまったのだ。音に対して過敏に反応してしまう性質が災いしたのだろう。この音楽が聞きたいために、「獣王」に向き合い、過剰に資本投下する。1回聴くのにたぶん平均30Kくらい必要だろう。1曲30K!アホな話しである。そのことに気付かないというのは人間としてどこか欠陥があるからに違いない。

そんなわけで、僕は最初の借金をすることになった。